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White Like Me

今日大学の講堂でドキュメンタリータッチの映画”White Like Me”を観た。

 

白人のアフリカ系アメリカ人対する差別意識にフォーカスした映画であり、

Tim Wiseという人がナレーターとなり様々な解説をしながら、”差別”に関する様々な映像・インタビューと共に上映されていく内容だ。

 

アジア人の自分、日本で生まれ育った自分にとっては留学に来る前までは

人種・民族・肌の色

などは毛頭考えた事が無かったが、ここに来てから人種や、国籍、民族、言語などについて意識するようになった。

今回の映画も多くの示唆を与えてくれるものだった。

 

【差別・黒人・改革を連想する単語】 

KKK・ジム・クロウ・キング牧師マルコムXアファーマティブアクション

 

【アメリカの歴史】

アメリカという国は1620年にヨーロッパで起きた宗教戦争を貴に、ピューリタンがメイフラワー号に乗ってアメリカの東海岸に渡ってきた。

そこから「マニュフェスト・ディスティ二―」を掲げて大規模な植民地化が進んだ。

1787年にフィラデルフィアにおいて、アメリカ合衆国憲法が制定されて、アメリカ合衆国が誕生した。

アメリカの歴史はわずか229年しかない。229年の間で世界一の軍事力と、GDP世界一を達成したのは、凄い事である。

 

【アメリカと黒人差別】

そしてアメリカと黒人差別の歴史もまた密接に結びついている。

アメリカは黒人労働者たちをプランテーションを行う際に大量に酷使した。

アフリカから大量に連れてこられた黒人たちは、一日中・長年死ぬまで労働を酷使させられた。

その扱いは当然想像を絶するほど酷いものだっただろう。

 

【アメリカの歴史を変えた革命家3名】

時は流れ・・・アメリカの黒人差別に関して勇敢に戦ったリーダーがいる。

マルコムXキング牧師だ。

彼らの功績は計り知れない。

黒人たちに勇気を与えそして法の改正に大きな影響を与えた。

時は流れ・・・アメリカで最初の黒人大統領が誕生した。バラク・オバマだ。

2008年に初当選して彼はアメリカの歴史をまた大きく変えた。

 

【現在のアメリカの差別意識】

法も変わり、大統領には黒人が選ばれたアメリカは人種のるつぼやサラダボウルなどど呼ばれている。

 

今では黒人に対する差別意識はないのだろうか。

無いという事は決して言えないと思う。

トランプ氏が一定の人気があるのも、その理由の一つだろう。

 

【現代のアメリカ社会に対しての疑問】

私の疑問は

「黒人に対する差別意識を生み出している要因は何なのか」という点。

本の学校、小学校から高校まで、誰かと人種に関して話した事はあっただろうか。

いやおそらく自分は一回も無かった。

なぜなら周りが全員日本人だからだ。

人種とは、自分がマイノリティにならないとなかなか意識出来ないものである。

周りが全員日本人のなかで果たしてどのようにして人種を意識することが出来たであろうか。それはかなり不可能に近いと思うし、当然先生も人種について教える事はなかった。

教える必要が単に無かったのである。

アメリカに留学に来てから、自分が少数派のアジア人、日本人となって初めて日本人と言う意識や、アジア系人種という事を意識した。

意識はしたが、当然国籍や肌の色で人を判断するという事はしていない。

それはかなり考えが浅はかだと思うし、なにより人に対する見方・視点を狭めてしまっている。

その人の内面、パーソナリティを見ないでどうして人が分かるのであろうか。

肌の色で人を判断することが出来る。

それこそが疑似科学と言われるものである。

 

【コミュニティも規定要因の一つ?】

ただ自分のように周りが全員白人のコミュニティで生まれ育って来たら・・・

その人もまた人種に関する意識はさほどないのだろう。

では黒人と白人が1:1の地域に住んでいる人はどのような意識を持っているのだろうか。

このような地域に住んでいる人こそ、融和の精神・受け入れの精神をもっていくべきだと思う。

 

【影響要因は何なのか】

肌の色で人を判断する人がいるならば

その人に影響を与えているものは何だろうか。

遺伝子?

教科書?

学校?

コミュニティ?

家族?

様々な事が考えられるだろうが、正直自分には分からない。

ただふと思ったのだが、

 

【いじめとの類似点】

カリスマ的リーダーや周りの環境は大きく影響を与える可能性がある。

差別はいじめに似ているような気がする。

いじめとは、一方的に相手に肉体的、精神的を与える事であるが、その時の心境としてはおそらくいじめられている子の事が心の底から憎いという事ではなく、みんなと一緒にそいつをいじめないと自分もいじめられるのではないか、クラスのリーダー格の人間がそいつを嫌っているから、自分も同じくそいつを嫌いになろう

とかそういう程度だと思う。

やはり自分だけ外されるのが怖いからこそ、一人の標的を決めていじめてしまうのだろう。

これが差別に関しても起きていると思う。

黒人をターゲットにして、白人の仲間意識を最大限に高める。

安心感・優越感得られるメリットが多いからだろう。

しかし本当に黒人を嫌う理由は黒人にはない。自分の心の中にあるのだと思う。

 

【所属するコミュニティの拡大】

自分の属するコミュニティを狭くしてしまったり、いつも同じグループの人といるのでは大きな変化は起きらない。

多くの人と接して、そしてその人の内面を見つけてから、仲良くなるかどうするかは決めていけば良いと思う。

【まとめ】

今はアメリカにいるが、今の経験は自分の視野を広くしてくれている。

様々な国籍・人種の人たちと関わる事でまた自分の国籍と人種に関して考える事が出来るからだ。

この経験はやはり海外に来たからこそ出来る事だと感じた。

また改めて自分は人が好きなのだと再認識した。

もちろん合う人全員の事を好きになれるという事ではないけれども、人と会話をする作業を通して、色々な考えや経験、アイデアを共有してお互いにいい影響を与えあう事、それによって相手も自分も昨日よりも少しでも成長する事、それが好きなのだろう。